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「医療」の話

医療
死亡原因の多くは何らかの病気です。ただ医療の発展により死亡原因はめまぐるしく変動しています。
さて、現在の第1位は何でしょうか?

2023年厚生労働省の資料によると、1位がん
2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患、5位肺炎と続いています。
令和5年(2023) 人口動態統計月報年計(概数)の概況(P.38)

これだけ医療技術が発達してきているのに、
全体の死亡者の60%以上が病気で亡くなっています。

ピンピンコロリ・・老衰で亡くなることが理想?と考えている人も少なくないと思いますが、
皆さん、「どのように亡くなりたいですか?」変な聞き方ですが、病気がいいですか?交通事故がいいですか?
あるアンケートでお医者さんに、「選べるならどんな死因がいいか」と聞いたら、多くが『がん』と答えたそうです。
理由は「余命●ヶ月と告知されたことで、何をしたい、どこへ行きたい、・・プランができるから」だそうです。
これって、まさに終活ですよね。がんにならなくても、できる準備は始めておきたいですね。

ここでがん治療の格差を見てみましょう。



注目してほしいのは、長い棒~青森県、短い棒~長野県です。
どうちがうのでしょう?
青森県には不摂生なひとばかりというわけではないですよね。
ただ、カップラーメン・ソーセージの消費量が多いなど塩分摂取量が多い、雪国なので運動習慣がない、
また飲酒、喫煙率が高く、上位です、様々な原因が考えられます。

一方、長野県は、50年前は脳卒中で亡くなる方がトップクラスでした。
しかし、今、住民の皆さんは、塩分や地産地消による食べ物の調整、運動習慣の改善などの努力をされています。
また、自治体は検診費用の負担するなどがん検診の促進に努めています。
その結果、受診率が高くなり、早期発見、早期治療につながっています。

 

がんの5年生存率を見てみましょう
・5年間再発がない場合は治ったとみなされる率です。
これはある県のデータです。



もし大腸がんになってしまった場合、どこの病院に行きたいですか?

大腸がんの場合、B病院に行けばほとんどの人が治るのに、
運悪くE病院に行ってしまったら、2人に1人しか治らないということです。すごい差ですよね。
やはり、誰もがB病院へ行きたいですよね!
でもそのB病院がどこにあるのか?グーグルの検索か何かで調べられるのでしょうか?
実はB病院を紹介できるシステムがあります。

 

そのお医者さんの人数を見てみましょう。
全国に約10万の病院があります。そこに勤務しているお医者さんは約30万人です。
そのなかで、がん専門のがん治療認定医は15000人です。わずか5%しかいません。
さらにがん薬物療法専門医というエキスパートがいます。

がんで37万人が亡くなるという時代に、
がん薬物療法専門医は何人くらいいると思いますか?
約1400人です。
先ほどの地域格差のところで死亡率が高かった青森県においては、
(2024年9月6日)時点、5名しかいません。

一方、
東京には全部で200名以上いて、20名以上いる病院が複数あります。
これは情報の格差とも言えます。
がん研究会有明病院、国立がん研究センター中央病院

日本臨床腫瘍学会 各種名簿 - 日本臨床腫瘍学会日本臨床腫瘍学会 (jsmo.or.jp)

 

がん細胞は10~20年かけて1、2センチ程度に成長すると言われています。
ですから毎年の健診で早期発見、早期治療が大切です。

がんの治療方法は大きく分けて3つ、
外科(手術)療法、放射線療法、化学(薬物)療法があります。

ただ、治療方法が変化してきており重粒子線治療、免疫療法など、
身体への負担が少ない治療方法が注目されています。

従来のX線ではがんとその周辺にも照射していましたが、
粒子線(重粒子線治療)ではがん細胞にピンポイントで照射できるものです。

また、さらに進化した治療方法で、
光免疫療法といって、副作用など体への負担が少ない免疫療法の一つで、
特殊な薬剤を注射すると、がん細胞におかされている部分が変色します。
そこにレーザー光(近赤外線)を5分程度照射するとがん細胞が死滅する治療方法があります。

Q︓対象のがんは何か
A︓頭頸部癌が対象です。適応症は「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」です。なお、化学放射線療法等の
標準的な治療が可能な場合には化学放射線療法等を優先することが定められています。よって、手術ができる方や、放射
線療法などの治療が行われていない場合は光免疫療法の対象とはならない場合があります

 

これら、重粒子線治療、免疫療法など、
先進医療と言いますが、どこの病院でできるの?

大学病院ならどこでもできる?
重粒子線治療(6か所) 陽子線治療(17か所)

がん薬物療法専門医はどこの病院にいるの?知りたいですよね?
先ほどのB病院をどこで知るかということにつながります。

セカンドオピニオン・かかりつけ医など
頼りになる医療情報サービスを知っておくことも大切です。

 

【関連情報】

がん“在宅治療時代” 不安や情報との上手な向き合い方は? - 首都圏情報 ネタドリ! - NHK




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