「はじめての相続」セミナー(12/24)
初開催でした。
80代女性から相続について驚きの発言が・・・
「10年くらい前に夫が亡くなった」
「銀行口座はすぐに凍結された、そのまま放置」
「住居の名義変更していない」
「息子たち(2人)は何もやる気がない」
この方の細かい相続財産について把握できていないので、もしかしたら「申告、納税」の必要がない状況だったのかもしれません。。
それにしてもこのまま放置でいいのでしょうか???
①銀行口座凍結
本人の話によると「夫が亡くなってすぐに凍結された、銀行の窓口に話にも行っていない」と。
著名人であれば報道などで銀行の耳に入ることがありますが、一般人は事件事故でないかぎり報道はされません。
しかし、会社経営者や地域の町会・自治会の団体などで活躍している、していた人であれば、口コミで銀行の耳に入ることはあります。
でもその他の人の場合は「遺族が申し出をしなければ知られることはほとんどありません」
時には葬儀会場で「〇〇の葬儀」なんて看板を銀行員が見かけたら、知られてしまうことがあるかもしれません。
そのまま放置すると休眠口座として扱われてしまいます。(預金を引き出すことはできます)
放置したままの口座はありませんか? 10年たつと「休眠預金」に。 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201907/1.html
でも家族のお金ですので、早く銀行窓口に申し出た方がいいですね。
②住居の名変更をしていない
本人は「固定資産税は納めている」ので、そのままでいいと思っているようです。
たしかに現在は、相続登記は行わなくても罰則がないので、手続きをしないという人も少なくないと思います。
ただ、2024年4月1日から相続登記は義務化されます。そのままにしておくと過料に課せられます。
法務省:あなたと家族をつなぐ相続登記 ~相続登記・遺産分割を進めましょう~ (moj.go.jp)
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00435.html#mokuji3
③息子たち(2人)は何もやる気がない
80代女性は何とかしないといけないと思い、セミナーに参加しているのに、困った子どもたちですね!!
家庭裁判所で相続に関する調停が、1年間に15000件あると言われています。
そのうち75%は遺産の額が5000万円以下だそうです。
5000万円というと、東京近郊で持ち家、マンション1室があったらもめる可能性があるということです。
よくウチは少ししかないから大丈夫、関係ないよ、という家ほどもめています。
テレビドラマなどの話だけではなく、身近なところでも多々起きているようです。
ですからどの家庭にも相続の必要性があることをふまえて、財産の把握、法定相続人の把握、可能ならば遺言書作成まで進めておきたいですね。
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