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死亡後、預金口座凍結されると現金は引き出せない?

エンディングノートセミナーの受講者さんから「早速書き始めました!」との連絡がありました。

併せて質問が・・・

 

エンディングノートの中に財産管理のページがあります。

財産を明確にすることで、将来にかかる予算の把握になるほか、相続なども事前に考えてまとめる機会にもなります。

遺言書があればよいのですが、ない場合には、相続時の財産把握のために役立ちます。

ネットバンキング、ネット証券を利用していたら通帳、証書がないため把握できない可能性もあります。

もし借金があったらどこかにわかるようにしておいた方がいいです。借金も相続財産に含まれます。

 

このような話の流れの中で受講者さんから「親の口座を把握できたらいいですよね~教えてくれとも言いづらいですし・・・」

 

この時点では、受講者さんが少し勘違いをされていたようです。

「死亡後、預金口座凍結されると現金は引き出せない=銀行のものになってしまう」と思っていたようでした。

 

そこで、今は、葬儀費用や生活費として預金の一部を引き出すことができることを話しました。(時間の関係上簡単に)

 

翌日、あらためて質問がありました。

『期間とか決まりはあるのでしょうか?あの世にお金は持っていけませんですからね。』

 

説明不足だってのでしょうね。。

墓石

目次

故人の口座凍結は、「金融機関が死亡を知った時」です。

口座凍結

死亡届を提出後、金融機関に情報が流れるわけではありません。

金融機関に情報が流れなければ、しばらくは凍結されないこともあるかもしれませんね。ただ、葬儀の案内看板、相続人からの手続き申請などで、後々知ることになります。

口座凍結後であっても現金を引き出せる場合があります。
①仮払いの申請をする。

故人の口座ですべてのお金を管理していた場合など、残された家族が葬儀費用のみならず、当面の生活費も足りないなんてこともありえます。
 
そのような場合、相続人の代表者が銀行に仮払いの申請ができます。
ただし、仮払い金には上限があります。(2020年 仮払い制度創設)


いくらまで引き出せるのか?

「法定相続分の1/3まで」

具体的には、預金残高が300万円あったとします。
それに対して配偶者と子(法定相続分1/2ずつ)が請求する場合、
 
300万円X1/2X1/3=50 万円 となり、配偶者と子それぞれ50万円ずつ請求することができます。

ただ、預金残高がより高額な場合、いち金融機関あたり150万円とされています。


もし150万円以上の仮払い請求をしたい場合、裁判所に申し立てが必要になります。

仮払い金の使途について

使途を申告する必要はありません。

多くに場合は、葬儀費用に充てらるようです。

受け取った仮払い金の扱い

基本的に使途は自由ですが、「遺産の一部の分割によりこれを取得したものとみなす」となります。

つまり「仮払いした部分については遺産分割は終わったことにする」ということなので、その後の遺産分割の直接の対象にはなりません。

残高が変動していた場合 

「死亡して相続が開始した時」と「金融機関が死亡を知った時」には時間差があります。その間に振込や口座振替があり、残高が変動することがあります。

そのような場合、どちらの残高を基準とするか?

「死亡して相続が開始した時」となります。

口座を複数持っている場合

金融機関ごとに「法定相続分の1/3まで」請求することができます。

※金融機関の再編などにより、複数の金融機関が一つになった場合には「いち金融機関」となりますので、注意が必要です。

相続分がない人が仮払い請求したら

裁判所に申立てをして、仮払い請求が相当のものであるか審査してもらうことができます。

口座凍結後であっても現金を引き出せる場合があります。
②相続手続き後に払い戻しをする

自筆証書遺言

相続手続きをすることで、凍結口座から払い戻しが可能になります。

必要な書類を集める

★自筆遺言書がある場合は、

・遺言書
・遺言検認調書もしくは検認済証明書
・亡くなった人の戸籍謄本
・その遺産を相続する人の印鑑証明書


★遺言書がない場合は、

・亡くなった人の戸籍謄本
・亡くなった人の除籍謄本
・相続人全員分の戸籍謄本
・相続人全員分の印鑑証明書
・遺産分割協議書を作成している場合は相続人全員分の署名押印を済ませておく

書類を銀行に提出する

集めた書類を銀行に提出します。不備がある場合は受理されない可能性もあります。

また銀行によって、書類の原本が必要な場合とコピーでもかまわない場合があります。
さらには所定の書式書類が必要な場合がありますので、事前の確認が必要です。

提出した書類が受理されてから払い戻しまでは、1~2週間程度かかります。

死亡後の預金をそのままにしたほうがよい場合

口座凍結後であっても現金を引き出せる方法を記しましたが、そのままにしたほうがよい場合があります。

①相続放棄をする場合
相続財産を計算してみて、プラスの財産よりマイナスの財産が上回っている場合は相続放棄を検討することになります。

預金の引き出しや口座解約は、相続を承認したとみなされるおそれがあります。


②残高がわずかな場合
口座残高が少ない場合、口座解約手続きの手間や費用を考えると放置しておくのも選択肢のひとつです。銀行が口座名義人の死亡を知らない状態であれば、口座は凍結されずに残されたままになります。

まとめ

故人の口座凍結=現金を引き出せないわけではありません。

・仮払い申請で一部を受け取る

・相続申請して全額受け取る

受け取る時期と金額を検討しつつ活用しましょう。

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